私たちが雲南の畑で「怪物」を見つける時の、3つの絶対基準。

雲南省の広大な生産現場には、見渡す限り数え切れないほどのアガベが並んでいます。
その中から、CAUSE TOKYO として日本へ連れて帰るべき「規格外の個体(Specimen)」を、どうやって見極めているのか?

今回は、私たちが現地での選抜(ハンドピック)時に設けている、譲れない「3つの絶対基準」についてお話しします。

基準1:棘の「迫力」

私たちが真っ先に見るのは、やはり「棘(スパイン)」です。
ただし、単に長い、太いだけでは不十分です。

私たちが求めているのは、過酷な環境ストレスによって生まれた、圧倒的な「力強さ」です。規則正しく並ぶのではなく、うねり、ねじれ、隣の葉に突き刺さるほど奔放に伸びた棘。
そんな「生きるための必死さ」が形になったような棘に、私たちは強く惹かれます。

基準2:肌の「密度感」

次に、株全体の質感を見ます。
日本の温室で水やり多めに育てられた株は、瑞々しくパンパンに膨らむ傾向があります。

対照的に、雲南の強烈な紫外線と乾燥に晒された株は、水分を逃さないよう、葉が短く、分厚く、そして硬く引き締まります。
手に持った時に「見た目より重い」と感じるような、中身が詰まった高密度の株。それが私たちが選ぶ基準です。

基準3:一点モノの「違和感」

最後の基準は、言葉にするのが難しいのですが、畑の中で「違和感」を放っているかどうかです。

数千株が並ぶ中で、ふと目に止まる株があります。
「なんでこいつだけ、こんな形になったんだ?」
そう思わせるような、説明のつかない個性を持った突然変異的な株。

教科書通りの美しい形ではないかもしれません。しかし、その「違和感」こそが、世界に一つしかないアートピースとしての価値だと考えています。

まとめ

私たちが日本へお届けするのは、これらの厳しい基準をクリアし、バイヤーが心から「カッコいい」と震えた株だけです。

これからショップに並ぶアガベたちを見て、私たちがどこに惚れ込んだのか、想像しながら楽しんでいただければ幸いです。

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