中国アガベ界の「静かなる探求者」。育種家・Lan CaiHe(蘭采和)の軌跡

THE QUIET SEEKER

今、日本のアガベシーンを熱狂させている、数々の個性的な株たち。
その震源地の一つが、中国・雲南省にあることは、コアなコレクターの間では知られた事実です。

しかし、その熱狂の源流に、ある一人の実直な人物が存在することを知る人は、そう多くありません。

Lan CaiHe(蘭采和)。
CAUSE TOKYO がパートナーシップを結び、その育成株を日本へ紹介することを託された、中国アガベ界の先駆者とも呼べるブリーダーです。

アガベという植物が今のような熱狂を生む遥か以前、10年以上も前から、彼は黙々とその育成と育種に向き合い続けてきました。

今回は、私たちが全幅の信頼を寄せるこの育種家と、彼が世に送り出してきた品種の系譜について、少しだけお話しします。

その名は「探求」の証

Lan CaiHe(蘭采和)。
その名は、中国の神話に登場する八仙の一人に由来しています。

市場の喧騒からは距離を置き、雲南省の高地にある自身のナーセリーで、ただひたすらに理想のアガベと向き合い続ける日々。
謙虚な性格の彼は多くを語りませんが、彼が作り出した株の仕上がりそのものが、彼のアガベに対する真摯な姿勢を雄弁に物語っています。

MASTERPIECES / 系譜

01. 疣猪(Warthog / イボイノシシ)
多くの愛好家を魅了した品種。葉の裏に現れる特徴的なスタッズ(ブツブツ)と、野性味あふれる草姿。そのオリジンの一つは彼にあります。
02. 大白鲨(Great White Shark / ホオジロザメ)
その名の通り、鋭く、広く、そして白い鋸歯(きょし)を持つ個体。攻撃的なトップスピンの美しさは、多くのコレクターの心を掴んで離しません。
03. 黑豹(Black Panther / ブラックパンサー)
深い緑から黒へと至る肌色と、黒く焼けたような棘のコントラスト。チタノタにおける「黒」の表現を追求した、ひとつの到達点です。

これらは、Lan氏が選抜に関わった品種のほんの一部にすぎません。
氏の鋭い審美眼と、長い時間をかけた選抜の末に生まれた結晶です。

※上記の内容について、ここでは公表しない事情ゆえに、異議を唱える声もあるかもしれませんが、時と実力が真偽を証明するでしょう。

CAUSE TOKYO が継承するもの

Lan CaiHe氏のナーセリーには、これらの実績に続く、まだ見ぬ原石が無数に眠っています。

例えば、現在 CAUSE TOKYO が日本での公式名称権を持ち、展開を始めた「エベレスト(中国語原名:宙斯)」や、「ユニバース(中国語原名:太阳系)」も、氏の管理下にある血統です。

彼の真骨頂、それは膨大な実生や変異の中から、稀有な特徴を持つ「特異点」を見つけ出し、それを固定化することにあります。

私たち CAUSE TOKYO の役割は、単に彼の株を輸入することではありません。
彼が持つ「妥協のない基準」を理解し、その基準を満たす良質な個体だけを厳選して日本へ届けることです。

一過性のブームではなく、長く愛される「スタンダード」を。
その系譜は、CAUSE TOKYOを通して、静かに、しかし力強く受け継がれていきます。

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