雲南省・標高2000mの紫外線と乾燥が作り出す、アガベの「野性味」について。

  アガベの魅力とは何でしょうか。

日本の素晴らしい育成技術によって管理された、傷一つない整ったロゼットの美しさ。それは間違いなく、アガベという植物が持つ一つの完成形です。

しかし、私たち CAUSE TOKYO が中国・雲南省の地で魅了されたのは、それとは対極にある美しさでした。 それは、過酷な自然環境がデザインした「野性味(Raw Beauty)」です。

私たちが拠点を置く雲南省の生産現場は、アガベにとっての楽園であり、同時に過酷な試練の場でもあります。

標高は2,000m前後。そこでは、平地とは比較にならないほど強烈な紫外線が、遮るものなく降り注ぎます。そして、肌を刺すような徹底的に乾燥した空気が、大地を支配しています。

このスパルタな環境が、アガベたちの姿を劇的に変化させます。

強すぎる光と徹底的な乾燥に長期間晒され続けた結果、その棘(スパイン)は、一般的な温室育ちの株とは比較にならないほど太く、荒々しく、そして力強くうねります。

また、葉はわずかな水分を逃さないようきつく引き締まり、まるで岩のように硬質で、ずっしりとした重みのある質感へと変わっていくのです。

温室で大切に育てられた株も素晴らしいですが、雲南の太陽と乾いた空気が作り出した、傷だらけで荒々しい姿には、言葉にできない生命力の輝きがあります。それは、人間が意図して作れるものではありません。

私たちが日本へお届けしたいのは、そんな「自然が作り出した一点モノ」です。 過酷な環境を生き抜いてきた彼らの力強い物語を、ぜひあなたのコレクションに加えてみてください。

【産地に関する表記について】 CAUSE TOKYO では、主に雲南省の露地栽培株をセレクトしていますが、品種の特性やクオリティによっては、福建省など他の優良な産地で育成された株(メリクロン株等)を取り扱う場合もあります。 販売時には、それぞれの株の商品ページに産地を明記いたしますのでご安心ください。

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