「白鯨」は中国語で何と言う? 現地生産者と"深く繋がる"ためのアガベ中国語講座
アガベの聖地といえばメキシコですが、現在の育成トレンドの中心地は間違いなく「中国・台湾」などのアジア圏です。
特に私たちが拠点を置く雲南では、毎日のように新しい品種や、とんでもないクオリティの株が生産されています。
しかし、そこには大きな壁があります。「言葉の壁」です。
翻訳アプリを使えばある程度の会話はできますが、アガベ特有の「ニュアンス(厳つさ、締まり具合など)」まではなかなか伝わりません。
今回は、私たちが普段、雲南省昆明の生産者たちとどのような言葉を使ってコミュニケーションを取り、彼らの推奨株を受け取っているのか、その裏側を少しだけ公開します。
1. これを知らないと始まらない「基本の用語」
日本の愛好家が使う専門用語は、中国の現場でもそのまま通用する概念がたくさんあります。
| 日本語 | 中国語 | 解説 |
|---|---|---|
| 締める | 控型 (kòng xíng) |
最も重要な言葉。「型をコントロールする」という意味。これができていないと徒長株になります。 |
| ボール状 | 包菜 (bāo cài) |
直訳すると「キャベツ」。葉が丸くまとまった理想的な形を指します。 |
| 鋸歯(きょし) | 刺 / 边刺 (cì) |
トゲのこと。「刺(ツー)」と言います。 |
| 連刺(れんし) | 连刺 (lián cì) |
トゲがつながっている状態。これができると高値がつきます。 |
2. 品種名も現地語で理解する
生産者から提案を受ける際、品種名を正確に把握していないと、せっかくの良い株を見逃してしまいます。
| 品種名 | 中国語 | 読み方イメージ |
|---|---|---|
| 白鯨 | 白鲸 | バイジン |
| 黒鯨 | 黑鲸 | ヘイジン |
| シーザー | 凯撒 | カイサ |
| 赤猫 | 红猫 | ホンマオ |
3. 「交渉」ではなく「共鳴」。私たちが中国語で対話する理由
私たちが語学力(中国語)を最も活かしているのは、価格交渉ではなく、「彼らのプロとしての意見を深く理解するため」です。
提携しているMinhuiのスタッフは、毎日アガベを見ている育成のプロフェッショナルです。
こちらが無理な注文をつけるよりも、彼らの「今、このハウスの中で一番状態が良いのはこれだ」という声に耳を傾ける方が、結果として最高品質の株に出会えます。
【信頼のコミュニケーション】
生産者は私たちにこうアドバイスしてくれます。
「这个品种现在状态最好,根系也很完美,发到日本没问题!」
(この品種は今が一番状態が良いよ。根の状態も完璧だから、日本へ送っても大丈夫だ!)
このように、言葉の壁を超えて「彼らが自信を持って勧める株」を正確に受け取る。
これが、私たちが安定して良株をお届けできる秘密です。
結論:パートナーシップが品質を作る
海外輸入のリスクを減らし、クオリティを担保する唯一の方法は、「現地と深く、正確に繋がること」です。
『CAUSE TOKYO』がお届けする株は、すべて私たちが現地・昆明にて、Minhuiの生産者たちと密に連携し、彼らの協力のもとで用意された個体ばかりです。
「言葉が通じる」からこそ築けた、強固なパートナーシップ。
その信頼関係が生んだクオリティを、ぜひお手元で感じてください。